およそ半世紀にわたり発売され続けてきたロングセラーのスライドグリスです。長年Selmerブランドで発売され、近年容器を変更しBachブランドで発売されています。
その性能の高さは定評があり、多くのグリスとは異なり基剤にワセリンを使用していないためバルブオイル等と混ざり合っても性能が低下しにくくなっています。粘度は高めですが伸びが良く、しっかりと抜差管を固定しつつも適切な動きを長期間保持できます。
*動かしながら演奏するテューバの抜差管には、バルブオイルを混ぜることによる粘度調節がほぼできないため不向きです。
また、このグリスはその容器も長年ツッコミの対象となっており、高い粘度のグリスを無理やりバルブオイルの容器に入れてしまっているため最後まで使い切れないことも少なくありません。本来はあまり良くないこの特徴ですらこの商品に限っては愛すべき要素として語られている雰囲気があり、この商品が長年いかに愛されているかを感じられる一つのエピソードともいえます。
半世紀にもわたり多くのプレイヤーの楽器を快適な状態に守ってきたこのグリス、ぜひご使用の際には容器のグリス出入り口に思いっきり大きな穴をあけてご使用ください。
*本商品は容器からグリスが出にくいため、出入り口部分の穴を大きく開けることを推奨いたします。